親知らずの移植で大切な事

 親知らずは,移植のドナー歯として用いる事で有効に利用する事が可能です.

 しかし,どんな親知らずでもドナー歯になるわけではありません.

 親知らずは,アゴの骨に埋まっている状態で横向きになっている事があります.この様な親知らずは,親知らずを分割して抜歯しなければなりません.分割して抜歯した親知らずは,移植の適応とななりません.

 また,分割せずに抜歯出来る親知らずでも,すでに大きな虫歯が出来ていると親知らずの内部は細菌により汚染されています.この様な親知らずもドナー歯の対象から外されます.

 以上の条件を満たして,親知らずを移植した場合,親知らず内部の神経を除去する必要があります.この時,歯髄の形態が複雑だったり,歯髄が広すぎる場合も予後が悪いため慎重に移植を行なう必要があります.

親知らず

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posted by NandH at 12:41 | Comment(2) | TrackBack(4) | 親知らずの有効利用

インプラントより親知らずの移植

 親知らずは,移植される歯(ドナー歯)として利用出来ます.

 例えば,大きな虫歯を作ってしまい,歯を抜かなくてはならなかったとします.歯を抜いて出来てしまったすき間に親知らずを移植する事で,周りの歯を削ったりせずに済みます.しかも,移植した親知らずは歯髄と呼ばれる内部の神経や血管は除去されるものの,歯根膜は生きた状態でかみ合わせを再生させます.

 一方,インプラントも同様に,歯を抜いて出来てしまったすき間を周りの歯を削ったりする事なく埋める事が出来ます.しかし,インプラントには歯根膜が無く親知らずの移植に比べると,噛む力により壊れやすくなります.

 親知らずの移植は,良い状態で移植出来,メインテナンスをきちんと行なえれば本来の歯と同様の期間維持する事が可能です.

 一方で,インプラントは7年持てば成功と言われているため耐久性としても親知らずの移植に劣ると考えられます.

 また,費用対効果としても親知らずの移植は優れています.
 親知らずの移植,インプラントともに保険の適応外,自費診療となります.

 例えば,親知らずの移植であれば1本あたり10万円前後ですが,インプラントでは40〜60万円が必要になります.

 この様な,特徴を把握し親知らずの有効利用を考えなくてはならないと考えます.

親知らずとかみ合わせ

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posted by NandH at 08:11 | Comment(0) | TrackBack(1) | 親知らずの有効利用

親知らずを利用して移植臓器を作る

 先日の「とくダネ」で親知らずを使った移植に関する話題がでました.
内容は,以下の新聞記事によるものです.

〜フジサンケイビジネスアイより引用〜

「親知らず」から骨・肝臓、産総研と阪大が再生

 産業技術総合研究所は七日、大阪大学の協力により、抜歯した親知らずの歯胚から未分化な間葉系幹細胞を単離・増殖し、動物実験で骨組織と肝臓を再生することに成功したと発表した。

 歯胚から得られた間葉系幹細胞は骨髄から得たものよりもさらに未分化で増殖能・分化能も高く、再生医療にいっそう適している可能性があるという。

 筋肉、骨、脂肪など体中の細胞のもととなる未分化の細胞を「幹細胞」という。幹細胞には、初期胚(受精卵)から取る胚性幹細胞(ES細胞)や骨髄から取る間葉系幹細胞があるが、倫理面などを考慮すると間葉系幹細胞の方が使い勝手が良い。

 今回、親知らずに残っている歯胚での再生医療に成功した。歯と歯周組織の源となるのが歯胚で、通常の歯では歯が完成してしまえば消える。一方、親知らずは歯が完成していないため、歯胚が残っている。

 研究グループは、歯科矯正治療中における親知らずの抜歯の際に破棄される歯胚を特殊なタンパク質分解酵素によって処理して増殖させ、間葉系幹細胞を作り出した。この細胞は増殖能が非常に優れており、試験管内で骨、肝臓、神経への誘導ができた。

 また、この間葉系幹細胞を骨用多孔質セラミックに付着させ、免疫不全ラットの皮下に移植し六週間後に摘出したところ、新生骨が再生した。

 八日に岡山市の岡山コンベンションセンターで開催される再生医療学会で発表する。

〜引用ここまで〜

 幹細胞を利用した再生医療は,現在もっとも注目される最新医療の1つです.

 親知らずの有効利用法として,親知らずの歯胚を移植する臓器を作り出す可能性が現実的になってきたといえます.しかし,顎骨の中にある親知らずの歯胚はかなり深い位置にあるため,全ての症例で簡単に取り出す事が出来るわけではありません.また,親知らずを移植のために必要となるその日まで凍結保存をすると言う方法もありますが,現在の所,凍結保存を出来る施設が少なかったり,安定しなかったりと現実的な問題はたくさんあります.

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posted by NandH at 09:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 親知らずの有効利用

親知らずの有効利用 その2 ブリッジの代わりにする

虫歯や歯周病で歯を失う場合があります.

この様な場合,保険の効く治療では,失った歯の両脇にある健全な歯を土台としたブリッジという方法か入れ歯しかありません.

しかし,ブリッジや入れ歯は,失った歯の周りの歯にも悪影響を与えるため理想的な方法ではありません.

そこで,失った歯の代わりに親知らずを移植することが可能です.

親知らずの移植は,失った歯の周りにも優しい治療法です.


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posted by NandH at 18:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 親知らずの有効利用

親知らずの有効利用 その1 親知らずを移植する

歯は移植出来る事を御存知ですか?

人間の体には,遺伝子の違うものを体内に入れると異物として排除する機能が備わっています.

しかし,遺伝子が同じものであれば,外科的に場所を変える事は可能です.

この様な生体の反応を利用する事が歯の移植です.

自分の歯を,別の場所に移動するため,生体にとっても親和性が高く成功率も高い方法です.

親知らずは,抜くと痛いからと毛嫌いするのではなく有効利用する方法を考えましょう

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posted by NandH at 18:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 親知らずの有効利用

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